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Ethereumは、取引量増大による手数料の増大を防ぐ取り組みを繰り返している。

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。

このニュースを三行で解説↓

  • Ethereumの取引量は急増している
  • 取引量の増加と共に手数料の高騰が課題となってきた
  • Ethereumはハードフォークをせず対策できる様々な方策を模索している。

取引量の増加に伴う手数料問題をEthereumはどのように対応しているか?

ソース元 https://www.coindesk.com/blockchain-bloat-ethereum-clients-tackling-storage-issues/

Ethereumの取引量は増えている。

これは、Ethereumが市場に普及していることを示し、本来は喜ばしいことであるが、その反面、Ethereumのブロックチェーンへの負荷が増えることによる影響を懸念している。

取引履歴と取引量の上昇はEthereumの発展に欠かせないものであるが、マイニングや送金処理によって利益を得ているユーザーにとっては、流通量の増加により手数料が高くなり、コスト高となるからだ。

「Ethereum state」と呼ばれるそのデータベースは、プラットフォームとEthereumブロックチェーンを補助するコンピュータによって、必要性の高い全ての計算を保管している。また、維持コストが増えるにつれて採掘者も減少している。

開発者はその問題を認識し、対策を進めている。Ethereum開発者はデータベースを最小限に抑えるため、「sharding」などのプロトコルレベルを変更しようとしている。

しかし、これらの技術はまだ開発中であるため、Ethereumクライアントを実行するステークホルダー(ユーザーがブロックチェーンと通信するために必要なソフトウェア)などの利害関係者は、データベースが成長することに対するプレッシャーを受けている。

Ethereumの開発者Vitalik Buterin氏はこう語っている。

2016年後半からこの問題を改善することが重要であると思っていた。そして、この問題はここ半年から1年前に浮上し、改善策が求められている。

これらに対する不満を、Ethereumのウォレット・サービスを提供するParityのAfri Schoedon氏が述べている。

現在の成長率を見ると、今年はさらにブロックチェーンが大きく成長し、小型デバイスではほとんど管理できなくなると思う

最も認知度の高いEthereumクライアントであるParityとGethは、現状を改善するため、最近アップデートをリリースした。

Turbocharged(ターボチャージャード)

先週、Parityがリリースした最初のアップデートは、Ethereumの履歴を記録する際に生成される、不要な一時ファイルをストレージから排除するというものだ。

ストレージ容量を最小限に抑えることで、より高速な同期が可能となる。さらに同社は、ソリッドステートドライブ(SSD)ではなく、ハードドライブ上でEthereumソフトウェアを実行できるようにしたと発表した。

このアップデートに対しEthereumの開発者Vitalik Buterin氏は「Wow. How did you guys accomplish that?(ワオ、どうやってそれを達成したの?)」と興奮した反応を示し、実際、ユーザー達も「大幅に改善された」という声をあげた。

同時に、独立したGethの開発者Alexey Akhunov氏は”turbo geth”と呼ばれるGethクライアントの書き直しに取り組んでいる。 Akhunov氏によって「obsession(強迫観念)」と呼ばれるこのプロジェクトは、象徴となるクライアントが「全体の状態をどう処理するか」という不必要やり取りを無くすことを目的としている。

Akhunov氏は最近の開発者チャットで、準備はまだできていないが「投機的な最適化の興味深い道を開いた」と語った。

Akhunov氏は、Ethereumの情報をクライアント自身に「ハードコーディング(仮定を前提にした処理やデータをソースコードの中に記述すること)」させることを提案している。最終的には、ランダムアクセスメモリ(RAM)を使用してソフトウェアを実行するだけで通信をより高速にし、ネットワークと即座に同期できるようにすることが目標だ。

Gethの開発も、クライアントが「高速」モードでネットワークと同期する際の情報格納方法に修正を加え最適化しようとしている。 Gethのコア開発者であるPeterSzilagyi氏は、同期化をはるかに高速にしストレージの浪費を防ぐ一連のアップデートに、既存のコードが置き換えられる可能性があるとして「本当に恐ろしいことだ」と述べている。

ステートレスクライアント

また、全体の状態を圧縮したもののみを格納する「ステートレスクライアント」と呼ばれる研究も行われている。

Buterin氏もこのアイデアに興味を持っており「採掘者と完全なノードはどこも保存する必要がない」という仮説を立証するための調査を開始した。加えて、Buterin氏は開発者チャネルで下記のように述べた。

ステートレスクライアントは、古くて無関係なデータ(長く動いていないなどアカウント)整理など、他の手段で課題をクリアする必要性を軽減できる。私は現在、ステートレスクライアントのアプローチに賛成している

Akhunov氏は、CryptoKitties(Ethereumのブロックチェーン上で猫を飼うゲーム)の成功に続く、スケーラビリティ問題への解決策としてこれらのアプローチを考えている。彼は最近のブログ記事で「ハードフォークなしで、 ethereumクライアントを変更している」と述べた。